恋する僕らのひみつ。



湊の表情を見て、つくづく思った。



「湊って、二階堂先輩のことほんっと嫌いなんだね」



「今さら知ったのかよ」



いや、確かにお願いしたよ?



彼氏のフリ(あたしにベタボレな設定)をお願いしたけどさ。



湊がバスケ以外で、こんなにやる気を出してくれるなんて思わなかった。



もしかして……



相手が二階堂先輩だったから、湊はあたしの復讐に協力してくれたのかもしれない。



だって、あのめんどくさがりの湊が、自分のマッサージのためにここまでするとも思えない。



一体、湊と二階堂先輩の間には、なにがあったんだろう。



あたしの知らない何かが、きっとあるに違いない。



だけど、それを聞いたところで、湊は教えてくれないだろうな。



はぁ……気になるなぁ。



「マッサージ忘れんなよ?」



「忘れてませんよ。もぉ」



普段と同じ口ぶりで答えているあたしだけど、内心はかなり動揺していた。



だって……手が。



手を繋いでるわけですよ?それも湊と。



彼氏のフリは頼んだけど、



湊と手をつないで学校へ行くなんて、考えてもなかったよ。