「自然ねぇ……」
湊はボソッと呟いて空を見上げた。
少しの沈黙のあと、
湊は急に立ち止まって、あたしの顔を見る。
「まぁ、毎日20分のマッサージだけは忘れんなよ?」
「ねぇ、時間増えてるけど。10分の約束だけど」
「チッ……」
「あ、いま舌打ちしたでしょ?それ、やめなさいって昔っから言ってるでしょ?」
「うるせーなぁ」
「なっ、うるさいって?」
湊の頭を叩こうとしたあたしの手を、湊は咄嗟に掴む。
湊と視線がぶつかり、一瞬……沈黙が流れた。
え……?
あたしの手を掴んだまま、
その手をゆっくりと下に下ろした湊は、あたしの手をぎゅっと握りしめた。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
