湊は思いっきりあたしを睨みつける。
「ウソウソウソ……湊ちゃんてばぁ。怒らないでよぉ」
湊に機嫌を損ねられたら、この復讐計画は終わりだ。
「それで、どーやってアイツに俺たちが付き合ってること伝えんの?」
「そこなんだよね~問題は。あたしからわざわざ二階堂先輩に言いに行くのもおかしいでしょ?」
「あきらかに自分強がってますって感じだもんな」
実際強がってるんだけどさ。
あたしは歩きながらため息をつく。
「俺がアイツに直接言ってもいいけど?」
「“先輩の女は俺が奪いました”って?湊にそこまでしてもらうの悪いよ。部活中ヘンな空気流れちゃうじゃん」
「どーせもう巻き込まれてるし」
「ごめんなしゃい」
あたしが口を尖らせて謝ると、湊はフッと笑いをこぼす。
ただでさえ、二階堂先輩と湊は仲悪いのに。
てか、湊が一方的に嫌ってるだけっぽいけど。
それでも最初からそんな戦闘モードでいったら、部活に支障が出るんじゃ……?
湊に彼氏のフリはお願いしたけど、湊にはできるだけ迷惑かけたくない。
「なんか……もっと自然に、二階堂先輩に伝わる方法ないかなぁ?」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
