「……もちろんだよ」
「いま、少し間があったよな?」
「振るに決まってるじゃんっ」
それで、この恋を完全に終わりにする。
こんなバカみたいな方法しか思いつかないあたしだけど、
いまはその気持ちだけが、あたしを動かしてる。
「あんなやつ、復讐する価値もねぇのに」
頭ではわかってるよ。
こんな復讐なんて、バカげてるって。
でも心がついていかない。
本当に嫌いになったんだったら……きっと、こんなことしない。
浮気されたのに、いまもまだ好き。
でも好きだからって、許すこともできない。
こんなふうにして、自分の気持ちを抑えこむことしかできないんだ。
「頑張らないとっ!今日から顔パックして、ネイルして……」
湊がジッとあたしの顔を見つめる。
「おまえは見た目よりも、まず内面を磨け」
「ねぇ、内面磨けとか……湊にだけは絶対言われたくないんだけど」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
