「あたしの復讐のゴールは……」
あたしは、二階堂先輩の言葉を思い出す。
“追わないよ?俺”
別れたら終わり。
去っていく人は、追わない。
それが二階堂先輩の最後の言葉だった。
「浮気したことを後悔させたい……」
「それから?」
「あたしのこと遊びだったんなら、本気にさせたい」
「だからさぁ、おまえは遊びだったんだよ」
湊は冷たく言い放つ。
「先輩に別れなきゃよかったって思わせて、ヨリ戻したいって言わせたい。あたしじゃなきゃダメだって、そう言わせ……」
胸が苦しくなって、涙がこみ上げてくる。
「それで?」
もう泣きたくないのに。
あたしは下唇をきゅっと噛みしめて、涙をこらえた。
「それで……こっぴどく振ってやるっ!」
湊はあたしの瞳をジッと見つめる。
「……なに?」
「復讐が終わる時、おまえがまだアイツを好きだったら……?」
「え……?」
「それでもおまえは、アイツを振れんのか?」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
