食卓に座り、湊と向かい合って朝ごはんを食べる。
今日の朝ごはんのメニューは、こんがり焼いたトースト、目玉焼き、ウィンナー、ミニトマト、野菜スープ、ヨーグルト。
「なぁ」
「なに?」
「俺のトースト、ジャム塗って」
「もぉ~それくらい自分でやりなさいよぉ」
あたしの言葉を無視して、湊は自分のトーストをあたしに手渡した。
文句を言いつつ、結局やってあげてしまう……いつものあたし。
「しょーがないなぁ……もぉ」
あたしが下を向いて、湊のトーストにブルーベリージャムを塗ってあげていると、
湊はイスから立ち上がってキッチンのほうへ行ってしまう。
少しして電子レンジの音が聞こえて、湊はあたしのところに戻ってきた。
「ジャム塗ったよ?」
そう言ってあたしが顔を上げた瞬間、温かい蒸しタオルを目元に押し付けられた。
「ちょっ、え?何よ……」
「いいからタオルあてとけ」
「なんで?」
「泣きすぎて目腫れてんだろ?」
え……優しいじゃん。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
