恋する僕らのひみつ。


「な、なんだよ?」



「湊の心臓の音、聞こえるかなって」



「は?聞こえなきゃ死んでるだろーが」



「そうじゃなくて……あっ!ちょっと……」



湊はスッと立ち上がり、上からあたしを見下ろす。



「腹へった。朝飯」



低い声で冷たく言い放った湊は、先に部屋を出て行ってしまった。



やっぱり……

湊の心臓の音が



速く聞こえたんだけどな。



でも湊が、あたしにドキドキするわけなんてないし。



まさか……病気!?



いや、気にしすぎか。



そのとき、あたしのお腹がぐーっと鳴る。



「……はぁ」



失恋して、傷ついても。



いつもと変わらず、お腹は減るらしい。