壇上の真ん中に並んで立たされた湊とあたしは、
司会の人から、
“校内1のイケメン”、“校内1の美少女”
と書かれた謎のたすきを、それぞれ肩から斜めにかけられた。
そして、さらに謎の王冠とティアラを頭に乗せられた。
なにこの恥ずかしい仕打ちは……。
なんで文化祭の最後に、こんな恥ずかしい目に遭わなきゃならないんだろう。
ホントやだ。いますぐ逃げ出したい。
『みなさーん!ここに見事1位を取ったふたりが来てくれましたよー!』
司会の先輩が盛り上げる中、体育館にいる生徒たちも、いっそう騒ぎ始める。
穴があったら入りたいとは、こういうことを言うんだと。
このとき痛いほど感じた。
恥ずかしいから、ホントやめて欲しい。
1分1秒でも早く、終わらせてください。
この意味不明なイベントを。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
