恋する僕らのひみつ。



「ほっぺた痛いんですけど」



そう口を尖らせて言ったあたしは、お返しに湊の体を両手でくすぐり始める。



「ふふっ。こしょこしょ~」



「おまっ……やめっ……」



湊は、くすぐられるのが弱い。



布団の上で湊とゴロゴロしてふざけ合っていたら、



その瞬間だけは、ほんの少し。



つらいことを、忘れることができた。



「やめろって、バカ」



「やだよぉーだっ」



あたしはイタズラっぽい顔でベーっと舌を出して、



湊の体をくすぐり続ける。



「おまえなっ」



「ふふっ……ぎゃっ」



湊は、あたしの両手首をぎゅっと強く掴み、



あたしは布団の上にあおむけになった。



あたしの体の上には、湊が跨っている。



体を押さえつけられて、おとなしくなったあたしと、



あたしを押さえつけて、勝ち誇ったかのように不敵な笑みを浮かべる湊。



息を切らしながら、お互いに相手の瞳を見つめる。