湊はあたしの顔を見つめる。
「んで?俺に何のメリットがあんの?」
「ちょっとぉ~。可愛い幼なじみがお願いしてるんだから、助けてくれたっていいじゃないっ」
「やだね。めんどくせぇ」
そう言うと思ったわ。
「湊にもメリットはあるよ?」
「どんな?」
「もしあたしと付き合ったら、湊だって女子から告白されること減るんじゃない?」
「あ?」
「湊はずっと彼女がいないから、次々と女子から告白されんのよ」
振った相手にも、何回も告白されてるみたいだし。
「湊に彼女がいたら、告白する方は最初からフラれる覚悟で告白することになるでしょ?」
「それで?」
「いまよりも絶対、告白してくる女の子は少なくなると思わない?」
「別に告られても振ればいいだけだし」
あたしは頬をプクッと膨らませて、湊を見つめる。
「俺に協力させてぇなら、もっとマシな言い訳考えろよ」
やっぱり簡単にはいかないか……。
あたしは口を尖らせて言った。
「振るのも、いちいちめんどくさいって言ってたくせにぃ」
「まぁ、めんどくせぇけどな。でも、おまえの復讐に巻き込まれるほうが、もっとめんどくせぇだろ」


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
