恋する僕らのひみつ。



「湊はあたしにベタボレで、先輩に浮気されて傷ついたあたしをほっとけなかったの。でね、あたしが湊を好きじゃなくてもかまわない、俺が幸せにするからって言って、湊が強引にあたしを彼女にしたっていう……この設定どう?」



「すげぇ早口だな。まず設定長すぎで覚えらんねぇし」



「えーと、もう一度繰り返す?」



「つか、俺がおまえにベタボレとか、ふざけんなよ」



「最初の部分は覚えてるじゃん」



「衝撃的すぎてな」



「湊があたしにベタボレ……」



「まじで、ふざけんな」



あたしは湊の手を握ったまま、うつむいた。



「先輩があたしのこと本当に好きだったのか、遊びだったのか……それはまだわかんないけど、彼女だった子が他の男の子に取られたら、先輩だっていい気はしないと思うの」



「それがおまえの復讐?アホくさ。アイツがおまえのこと本気で好きなら、最初から浮気なんかするかよ」



湊の言葉が胸にグサッと突き刺さる。



あたしのこと、ただの遊びだったなら。



このまま別れてつらい思いしてるのは、あたしだけじゃん。



なんで傷つけられて、あたしばっかり悲しい思いしなきゃなんないの?



そんなの、悔しいよ。



このまま終わるなんて、嫌。



あたしは、うつむいたままボソッとつぶやく。



「それならなおさら、先輩に復讐したい」



「おまえ、ホントに重たい女だな」