湊にすべてを打ち明けたら、胸の奥がほんの少しだけスッとした。
「……おまえって、昔からそうだよな」
湊の表情が、いつもよりどこか柔らかい。
「……ううっ……なにが……?」
「男からモテるわりには、自分から好きになった男には好かれないっていう……」
湊は泣いてるあたしの顔をジッと見つめる。
「おまえ、中3のときは担任が好きだったろ?」
「えっ!?なんで知ってんの?」
あたしは驚きを隠せない。
「中2のときは……近所のコンビニでバイトしてた高校生だったよな」
「ちょ、ちょ、ちょっと待って。なんで知ってんの?」
もしかして……湊は超能力者だったとか?
いや、そんなわけ……。
「だっておまえ、好きなやつ出来るとすぐにケータイの待ち受けにするじゃん」
……そうゆうことかい。
「人の待ち受け、勝手に見ないでよ」
恥ずかしい。
いままであたしが片想いしてきた相手が、湊にバレてたなんて……。
「中1のときは、アイドルグループの……」
「ねぇ、それも入れるの?」
「小6のときは……」
「あーもういいってば!あたしの叶わなかった恋の歴史を発表しないでっ」
なんで人の片想いの相手を、そんなに詳しく覚えてんのよ。
ハッ……まさか。
あたしの弱みを握るため?
あーそうだ。絶対そうだ。
湊ならあり得るわ。
怖い怖い。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
