「おまえの好きなエビフライもあんぞ?」 ……エビフライ。 ゴクリと唾を飲み込む。 開いている部屋のドアから、いい匂いが漂ってくる。 そのとき、あたしのお腹からヘンな音が鳴った。 「ふーん。その音は、屁ってことでいいんだな?」 「なっ……オナラちゃうわ!お腹の音っ」 怒鳴った勢いで、あたしは起き上がった。 「ま、いらねぇんなら、結雨の飯は俺が食っとく。じゃ」 ……悪魔か。 「ま、待ってよっ」 ベッドに座ったまま湊を呼び止めると、湊はくるっとあたしのほうに振り向く。 「なんだよ?」