どれくらい時間が経ったんだろう……。
いつのまにか、泣き疲れて眠ってしまっていたみたい。
窓の外は、すっかり暗くなっていた。
体に力が入らなくて、ベッドから起き上がる気にもなれない。
――ガチャ……。
「おい」
部屋のドアが開いたと同時に、湊の声が聞こえた。
「夕飯、食わねぇの?」
「……ん……食欲ない」
そう口では言ったものの、昼休みにあんなことがあって、
お昼ご飯を食べられなかったから、本当はお腹が空いている。
だけど、こんな気持ちのときにご飯を食べても、きっとおいしくない。
てか食べる気分じゃない。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
