恋する僕らのひみつ。



保健室に入ると、そこにいるはずの先輩の姿はなかった。



あれ……?



あたしは誰もいない保健室の中をキョロキョロと見まわす。



――ギシッ。



その音が聞こえてきたのは、白いカーテンが引かれた向こう側。ベッドが置いてある場所。



ベッドの白いカーテンの向こうに黒い人影が見える。



「誰も来ないよね?」



「あぁ」



小さな話し声。



「ふふっ……くすぐったいよぉ」



女の子の声が聞こえたのと同時に、嫌な予感がした。



まさか……ね。



「あんま声出すなよ」



二階堂先輩の声に、あたしの心臓はドクンと大きな音を立てる。



あたしはゆっくりと足音を立てないようにカーテンのほうへ近づいていく。



まさか……違うよね?



そんなはずないよね?



あたしはカーテンの隙間から、そっと向こう側の様子をのぞいた。