――――――……
その日の昼休み。
あたしは1階にある自動販売機で缶ジュースを買って教室に戻ろうとすると、
廊下の向こうに二階堂先輩の後ろ姿を見つける。
「せ……っ」
大きな声で先輩を呼び止めようとしたけど、先輩はケータイを耳にあてて誰かと電話をしている様に見えた。
あたしは声をかけるのをやめて、先輩のあとを追いかけていく。
先輩が向かっている先は、どうやら廊下の突きあたりにある保健室。
保健室の前に着くと、先輩はケータイを耳から離して制服のポケットにしまった。
保健室の扉を開けて、中に入っていく先輩。
……もしかして、どこか具合でも悪いのかな?
心配になったあたしは、後を追って保健室へと向かう。


![春、さくら、君を想うナミダ。[完]](https://www.no-ichigo.jp/img/issuedProduct/10560-750.jpg?t=1495684634)
