恋する僕らのひみつ。



そう言ってあたしたちを見て優しく微笑んでいたのは、同じクラスの琥都。



琥都の彼女、奈乃も一緒だった。



「だって湊があたしの……」



ハッ……危ない。



正直に話したら、湊と同居してるのがバレる。



「グッモーニーン!」



道の向こうから、大きく手を振って走ってくるのは、同じクラスの快。



「アイツ、朝からどんだけテンション高いんだよ」



あたしの隣で湊がボソッとつぶやく。



「おはよー!快ーっ」



そう言ってあたしは、走ってきた快と笑顔でハイタッチをした。



――パンッ。



「イエイッ」



あたしとハイタッチをした快は、湊ともハイタッチをしようと手を構えたけど、湊は無視して歩き出す。



「おーい、湊ってばー」



ふざけて快は、後ろから湊に抱きつく。



「うざいうざいうざい」



嫌がる湊を、快は面白がって離さない。



そんなふたりの様子を見て、あたしたち3人は笑っていた。



いつもと変わらない、楽しい1日が始まると思っていた。



だけど、そんな幸せな日々は



あっというまに崩れたんだ――。