恋する僕らのひみつ。



あたしは起き上がって、布団の上の湊に枕を投げつける。



「クマのお腹とあたしの胸を間違えるなんて、もぉサイテー!バカバカーっ!」



「だから、わざとじゃねぇっつーの」



あたしは湊の体をバシバシと叩く。



「痛ぇって。小さすぎてわかんなかった。気にすんな」



「誰が小さすぎじゃボケ!Cカップあるわいっ」



あたしは湊の胸ぐらを掴む。



「……いや、聞いてねぇし。まじでいらねーわ、その情報」



あたしは湊から手を離し、布団の上にうずくまる。



「ファーストキスもまだなのに……何してくれてんのよぉ」



「……は?おまえ、まだなの?」



「何よ?悪い?」



あたしは湊を下からジロッと睨みつける。



「とっくにアイツと、やりまくってんだと思ってた」



「言い方!ねぇ、もっとあるでしょーよ、言い方が」



「へぇ……」



「なに笑ってんのよ?バカにしてんの?」



「笑ってねーよ。早く飯食って行くぞ。遅刻すんだろーが、アホ」



「どの口が言ってんのよ?あたしに謝んなさいよっ」



「わざとじゃねーって言ってんだろ」



あたしをその場に残して、湊は部屋を出ていく。



「ファーストキスもまだなのに……よりにもよって湊に……」



あたしは肩をガクッと落とす。



二階堂先輩に言えないヒミツが、また増えた。