嘘と本音と建前と。

開会式が終わり、開店準備が始まった。


司の学校は開会式と文化祭開始は何故か一緒でない。


開会式終了後からの三十分の間で衣装に着替えるのだ。


どうせなら衣装のままで開会式を始めればいいと思うが、

風紀が乱れると言って生徒指導部部長が頷かないのだと

担任が不良たちに申し訳なさそうに謝っている。


教卓の横に椅子を二つ置き、田中は空知と司を座らせた。


教室に唯一あるコンセントがそこだけだからだ。


コンセントにヘアアイロンを差し込み温め始める。


それを使うのは司だけのようで田中は空知の髪に早速取り掛かった。


田中は手早く空知の髪をカラースプレーで丁寧に色付けし、

クシで髪型をセットした。


その上からハードなケープで髪を固める。


「はい、完成。」


驚くほど早く、そして綺麗にセットされた空知の髪を見て、

司は田中の意外な特技を知った。