嘘と本音と建前と。

文化祭当日になってようやく二日目の衣装を見させてくれた。


今回は前回よりはまともだったが組み合わせ的には腐女子の

カップリングが露骨に出ていた。


「バレーのユニなら借りればよくね?俺、持ってるよ。」


衣装を見るや否や流石の空知もおかしく感じたらしく首を捻った。


「何を申すか。せっかくの衣装なんだよ!?
それにこれ、とあるアニメのユニホームだから。それとこれも。」


川西の両手には黒とオレンジのウイッグがあった。


川西はオレンジを空知へ、黒を司に渡す。


「明日バレー部に小道具を借りるから空知くんよろしくね。」


川西の気分は上々のようで声が今までで一番跳ねている。


このままでは小脇にバレーボールでも挟まれるかもしれない。


司は申し訳ない程度の反抗を試みた。


「僕、オレンジのカツラの方がいいんだけど。」


しかし必死の反抗も無駄というもの川西が怒った時の田中より

恐ろしい顔で睨み付けてきた。


「あ、いや、なんでもない。」


川西の意外性に司の腰が引けた。