空知と帰る日以外は香織と放課後図書室で過ごし、バレー部の
ロードワークがない隙を狙ってふたりで門を出るようにしている。
正門と体育館がほぼ真逆に位置しているからこそできることだ。
空知に悪いことをしていることはわかっているが自分が元よりいい奴
で無いことを司は言い訳にしている。
しかし裏切りではない。
そう思わないとやっていけないのは確かだった。
「あ、そうだ。前、藤堂が言ってた本が映画化するって言ってただろ?」
米倉の声で現実に戻された。
2ヶ月前、米倉に貸したSFのことだろうか。
「アニメなんだけど見に行かね?明日公開だし今週の土曜とかにでもさ。」
司は眉間にシワを寄せ肩を落とした。
「ごめん、その日は約束があるんだ。」
脳裏にフラッシュバックする楓の顔に苛立ちを覚えた。
「なんだよ、珍しい。」
ロードワークがない隙を狙ってふたりで門を出るようにしている。
正門と体育館がほぼ真逆に位置しているからこそできることだ。
空知に悪いことをしていることはわかっているが自分が元よりいい奴
で無いことを司は言い訳にしている。
しかし裏切りではない。
そう思わないとやっていけないのは確かだった。
「あ、そうだ。前、藤堂が言ってた本が映画化するって言ってただろ?」
米倉の声で現実に戻された。
2ヶ月前、米倉に貸したSFのことだろうか。
「アニメなんだけど見に行かね?明日公開だし今週の土曜とかにでもさ。」
司は眉間にシワを寄せ肩を落とした。
「ごめん、その日は約束があるんだ。」
脳裏にフラッシュバックする楓の顔に苛立ちを覚えた。
「なんだよ、珍しい。」

