嘘と本音と建前と。

頷くと同時に「パックかぁぁぁぁぁああ。」と校舎内まで響いた

ビックサウンド先輩の声に香織と司は肩を跳ねた。


そしてふたりは顔を見合わせて吹き出した。


テストも終わり学校全体が怠けモードに入ったのを感じた。


確実に寒くなっているはずなのに冬休みへの意気込みに熱を感じる。


定期テストは空知も香織も平均を上回り、補習に呼ばれる心配はない。


司はもちろん抜かりなく全教科の平均は90点だった。


いつも年末に家へ郵便されてくる通知表は10段階評価で

ほぼ9が羅列されている。


今回も心配はいらないだろう。


この成績表を見せ私立大学の推薦を貰える程度であることを盾に

バイトの許可を貰うつもりにしている。


兄と同じところへいけるなんて考えは毛頭ない。


テスト期間が終わってすぐに受けた模試からそれがわかってしまった。


先が見えている努力は避けて通りたい。