嘘と本音と建前と。

「避けてんでしょう?あたしなんかした?」


楓はヒステリック気味だった。


これは上手いように立ち回って丁重にお帰り頂いた方が良さそうだ。


「そんなことしないよ。」


「鍵かけてたじゃん。電話もでないし。」


これは予想の範疇(はんちゅう)だった。


例を出してくるに決まってる。


「僕の学校、テスト期間なんだ。携帯なんて見てる暇ないよ。

進学校なんだ。楓ならわかってくれるよね?」


こういえば喚きにくくなる。


楓は鼻にしわを寄せ言いたいことを飲み込んでいるようだった。


「テスト終わったらデートして?」


「わかった。」


楓を見ていられなくて司はそれを承諾した。


嫌いだからじゃない。