嘘と本音と建前と。

兄と萌々香のキャンパスライフやら隣にあった美味しいパン屋の

スタッフと最近仲がいいことやらをアキは楽しそうに話した。


一方でカウンター前で熊のおじさんと呼んでいたタケが

アキの代わりに忙しなく働いている。


その様子を司は見て気づくと目を細めていた。


アキが振り返りタケに手を振ると振り返すタケの格好は

今の司が見ても熊らしかった。


話の区切りがいいところで色が薄くなったカルピスをアキがストローで

啜(すす)った。


そして思い出したかのような顔をして

「ねえ司くん。ここで働かない?バイトの子やめちゃうのよ。

無理にってわけじゃないけど司くんなら嬉しいなって話。」

と提案してきた。


バイトが禁止な学校ではない。


だが兄と同じ大学を考えた時、難しいから無謀になる。


「考えてもいいですか。」