嘘と本音と建前と。

時間の指定をしていた訳では無いので謝られると変な感覚になる。


「先輩が言ってたどくろ杯、昼休みに借りに来たんです。

作者の方もう亡くなられてはるんですね。」


「そう、だったんだ。」


香織の訛りに違和感を感じ詰まってしまった。


この地域でそんな訛り方はしない。


どこのものなのだろうか。


じっと香織を見つめているときょとんとした顔つきになった。


「あの、なんかついてます?」


香織は怪訝そうに首を傾げた。


「あのさ、関西出身だよね。」


司の問いかけにいきなり口元を隠した。


おずおずと視線を司に戻すと椅子をひいて、司の前の席に座った。


「なんでわかったんですか。」


関西人であることを隠したいのだろうか。