嘘と本音と建前と。

その枝垂れ桜ほ冬になると決まってクリスマスツリー風に電飾で飾られ、

六時頃に点灯される。


時間的にまだ点灯されないだろう。


腕時計から時計を見上げた後、流れで図書室を見た。


図書室からはオレンジ色の光が放たれていた。


その中で黒い影がひとつ見えた。


顔の傾きからいってこちらをみていた。


「藤堂?」


空知の自転車の音にも気付かなかった。


「あ、ごめん。ぼーっとしてた。」


空知が両足で地面を蹴りながら自転車を動かし司の隣に並んだ。


「お前最近ぼーっとしすぎ。今週とか特に。なんかあった?」


のぞき込むようにして空知が司の顔を伺う。


「なんだろ、寝不足かな。」


空知にはまだ香織のことは知らせられない。