Returns *リターンズ*


「…あ、ここ綺麗。」



ペラペラページをめくったところに、

イルミネーションの特集が載っていた。



「おー、藤倉はこういうのが好きなのか。でも
女子2人で夜遅くまで出歩くのはあぶねーな」



…確かに。でも綺麗だな。



今でもやってるここのイルミネーションは、

この年から始まってたんだ。



イルミネーション、一回も見に行った事

ないんだよね…。



見に行きたいな。



「まさ、そろそろ行くけどどうする?」



まさ…ね、誰の事かと思っちゃったよ。

まりちゃん、確か『まさみち』だったもんね。



「おう、行くわ。藤倉、プラネタリウムは
やめとけよ。」



ニカッと嫌味な笑顔を残し、

まりちゃんと仁君はE組を後にした。



2人の姿が見えなくなった直後、



「ちょっとはるーっ!!どういう事!?」

「どんな関係なの!?」

「あんた、あの呼び方…、怒られないわけ?」

「見た?最後の笑顔!!西川君てあんな顔して
笑うの?」

「すっごい貴重だよね〜!」



しばらくの間、クラス中が大変な騒ぎに

なっていた。