「おう、藤倉弟。連絡ありがとうな。
藤倉が意識戻ったって教えてくれたんだよ。」
まりちゃんがなるに声を掛けると、
ムス〜っとしたまま、こくっと頷いた。
「はるが意識なくしてから、なるも毎日のように
病室来てたんだからね。なるは、姉ちゃん大好き
だからね〜。」
お母さんが小声でささやいた。
「うっせーよ。意識戻ったばっかりなんだから
静かにしてやれよ。」
お母さんが背中で、クックッ笑っている。
「『まりちゃん』の正体が男だって知ったから
余計に機嫌が悪いのよ。」
なる、なるにもたくさん心配かけちゃったね。
図体は見上げる程大きくなっちゃったけど、
やっぱりいつまでたっても可愛い弟だ。
「なる、心配してくれてありがと。
退院したらまた一緒にゲームしようね。」
「ゲームって歳かよ!!まあ、はるが
やりたいんなら付き合ってやってもいいけど。」
さっきとは打って変わって、
ニマニマした顔で悪態をついてくる。
「息子よ〜ニヤけすぎだぞ〜。」
「うっせー!!黙れ!!」
病室の中は、いつまでも笑い声が響いていた。
