ワガママ彼氏

『葉くん!』






『七瀬?』








『葉くん、お弁当、忘れてるよ…?』







『あ、わりぃ。サンキュ。』








私は日向七瀬。
高校2年。



そしてこの人は、一ノ瀬葉。
高校3年。




幼なじみ。






『七瀬、今日ひとりで帰れるか。』







『どしたの?』







『ちょっと用事があってな。大丈夫か?』







『うん。』








学校について葉くんと別れて、教室に入るといつも通り郁が声をかけてくる。






『おはよ、七瀬。』







『おはよう、郁。』







『今日遅かったね?』







『葉くんにお弁当届けてたの。』







『そっか!』







この子は、加藤郁。
私の友達。

優しくて友達思いで自慢の子。









『てかさ、涼先輩と最近話してる?』







『奏先輩とは話してないよ。』








奏涼。
葉くんの友達で、私たちの先輩。




いつも優しくて、気遣ってくれる。