「なんでこんな所にいんの?」
長谷川君があたしに聞く。
ホントのことを言うほどバカじゃないし、こんなことを言えるわけもない。
惨めな姿を晒すことになるだけだもん。
「長谷川君こそ……なんでこんなところにいるの?」
あたしは長谷川君の顔を見ずに質問で返した。
早くここから逃げ出したいのに……。
「ん?俺らの溜まり場みたいなもんだから、ここ」
「溜まり場……?」
「そう、溜まり場」
詮索されたくないってことに気付いてくれたのか、長谷川君はあたしがいる理由をしつこくは聞いて来なかった。
まぁ、単に興味がなかっただけだと思うけど。
でも今は、それがありがたい。
「溜まり場、ね。毎晩ここでナンパしてるんだ?」
海里みたいに……色んな子と遊んでるんだ?
……最低っ。
長谷川君も辰巳君も遊んでるっていうウワサだし、これだけカッコ良かったら逆に女の方から寄って来そう。



