キミに捧ぐ愛



慣れない場所に行くのはやっぱり緊張する。


年齢確認とか厳しくチェックされるのかなって思ってたけど、入場料を払うとすんなり入ることが出来た。


どうやらここは身分証を提示しなくても入れるクラブらしく、未成年の学生が多いところらしい。


中には簡単に入れるものの、アルコールを買う時は身分証を見せなきゃいけないみたいだけど。


地下に向かって階段を下りて行くと、ロッカールームがあって2人で緊張しながら荷物を預けた。



亜子ちゃんも慣れていないらしく、表情が固くて動きがぎこちない。


きっと、それだけじゃないんだろうけど。



フロアの方からは明るい音楽がガンガン鳴って、胸にズンズン重く響いて来た。


薄暗くて見えにくい中、何とかフロアに出たあたしたちは目の前の光景に呆然とする。


なんだか、別世界に来たみたい。



ぎゅうぎゅうに人が詰まったフロア。


他人と体が激しくぶつかっても、みんな気にすることなく笑顔で踊っている。


天井から吊り下げられたミラーボールがくるくる回って、フロアにある色とりどりのライトがたくさんの笑顔を映し出していた。