1時間ほど電車に乗ってやって来た場所は、あたしが通う高校の近くの繁華街。
地元よりも遥かに都会のここには、カラオケやゲーセン、カフェや漫画喫茶なんかがズラリと並んでいる。
飲屋街とかファッションビルも近くにあって、1日居ても飽きずに遊べる場所。
「どこ行くの?」
さっきから人混みに紛れて繁華街の中を歩いているけど、一向に目的地に着く気配はない。
いつも明るい亜子ちゃんの様子も変で、さっきからずっと黙ったまま。
何かあったのかな?
そう思ってしまうほど、明らかにテンションが下がっていた。
「クラブだよ、クラブ」
「へっ……!?」
クラブ?
って、部活のこと?
「ふふっ、部活じゃないよ。結愛ちゃんって天然さんだね。踊ったり騒いだりする方のクラブだよ」
「え?」
踊ったり騒いだりする方のクラブ?
いや、何となく雰囲気的にはわかってたけどさ。
音楽がガンガン鳴って、DJって呼ばれる人がその場を盛り上げて楽しむアレでしょ?



