「あなた……誰?」
なんで海里の電話に出るの?
なんで一緒にいるの?
胸が……息が苦しいよ。
「あたし……歩美です。海里は今、シャワーを浴びてて」
ズキッと胸が痛んで涙が溢れた。
一気に頬に流れ落ちて、どうやっても止めることが出来ない。
知ってるよ。
知ってたよ。
あなたが歩美だって。
曖昧に交わされたけど、今まであなたの存在に怯えて来たんだもん。
苦しいよ。
胸がギュッと押し潰されて痛い。
どうにかなっちゃいそうだよ。
これ以上何も聞きたくない。
知りたくない。
それなのに溢れた気持ちが止まらなかった。
「なに、してるの……?」
泣いているのがバレないように、必死に涙を隠して声を出す。
確かめたところで更に傷付くとわかっていても、確認せずにはいられなかった。
なにしてるって……そんなの、答えはわかりきってるのにね。
だって、友達といる時にシャワーなんて浴びないもん。
何をしているかって、ホントは頭ではわかってた。
バカみたい……。
連絡が来て舞い上がってた自分が。
お風呂上がりの人がちょこちょこ飲み物を買いにやって来て、好奇の目をこっちに向ける。



