キミに捧ぐ愛



「結愛っちは彼氏とどんな感じ?」



キラーンと目を輝かせてみっちが聞いて来る。


その瞬間、ドクンと鼓動が跳ね上がった。



「どんなって言われても、普通……かな」



だって、他に言いようがない。


思わせぶりなことを言って、深く詮索されるのも嫌だ。


今話したら、きっと泣いちゃうから……。


海里のことを考えると、急激に気分が沈み始めた。


曖昧に交わされてからというもの、頭の中には常に歩美の存在がある。


電話もLINEも相変わらず来ないし……。



「ラブラブなんだよね?付き合ってどれくらいなの?」


「2年、だよ」


「ええー?すごーい!純愛だね〜!2年も付き合ってたら、やることやっちゃってる感じ?」


「や、やることって……っ」



みっちのせいで恋バナに火がつき、なぜか今度はあたしが質問攻めに合う始末。



しどろもどろになっていると、かまどの方から長谷川君がやって来た。



「クソ暑いー!夏に火なんておこすもんじゃねーし!」



ブツブツ言いながら、首にかけたタオルで汗を拭っている。



「騒がしかったけど、なに話してたんだよ?」


「結愛っちの恋バナだよー!今の彼氏と2年も付き合ってるんだって!すごくなーい?」


「へぇ」


「み、みっち!変なこと言わないで!」


長谷川君には聞かれたくない。