「だ、大丈夫ですか?」
具合いでも悪いのかな?
大きな目からは今にも涙がこぼれ落ちそうで、黙って見ていられなかった。
「だ、大丈夫……です!すみません、失礼しました……っ」
「え?あ」
あっという間に走って行ってしまい、小さな背中は見えなくなった。
いったいどうしたっていうんだろう。
間違いなく、泣きそうだったよね?
嫌なことでもあったのかな?
なんてことをぼんやりと考えながら、海里の部屋まで急いだ。
インターホンを鳴らすと、スウェット姿の海里が出迎えてくれる。
今まで寝てたのか、寝ぐせがついた髪がピョンと跳ねてて笑ってしまった。
目もトロンとしてるし、まだ相当眠そう。
「入れば」
「うん、お邪魔します」
ローファーを脱いで部屋に上がる。
海里の部屋は玄関のすぐそばにある10畳ほどの洋室。
「あ、海里の好きなジュース買って来たよ」



