疑いたくなんかないのに、さっきの彼女たちの言葉がどうしても頭から離れない。
「このあと俺んち来る?」
海里が振り返ってあたしに聞く。
友達といた時は楽しそうだったのに、今はなんとなくピリピリしたオーラを放っている。
とてもじゃないけどそんな気分にはなれなくて、小さく首を横に振った。
「ふーん、あっそ」
拒否したのが気に食わなかったのか、突き離すような冷たい声が聞こえた。
その言葉は鋭い刃物のように胸にグサリと突き刺さる。
「さっき……女の子たちが、海里が歩美って子と浮気してるって言ってた。毎日家に呼んでるって、ほんとなの?」
このままじゃモヤモヤしてラチがあかないから、覚悟を決めて聞いてみた。
他の人に心変わりしたのなら、このまま海里と一緒にいても無意味だから。
あたしは……あたしだけを愛してくれる人がいい。
あたしだけの居場所がほしいから……。
「ほんとだっつったら、お前は俺と別れんの?」
「え……?」



