キミに捧ぐ愛



あの子たちが言ったことに、信憑性があるとも思えない。


それなのに、どうしてこんなに胸がザワザワするのかな。


とりあえず冷静になろう。


大きく息を吸って吐いた。


「お前、トイレ長すぎな」


トイレから出たところで海里に掴まった。


海里の顔を見ただけで、胸が張り裂けそうになる。


ねぇ、浮気なんてウソだよね?


あたし以外の子を……家に呼んでるなんてウソだよね?


考え出したら止まらなくて、胸が苦しくてどうにかなっちゃいそう。


否定してくれたら、あたしはそれを素直に信じるから。


お願いだから、違うって言ってよ。


そんなのでまかせだって。



「帰るぞ」



「え……?もう?」



「なに?もっといたいわけ?」



「いや……そういうわけじゃないよ」



「だったら文句言うなよ」



「…………」



海里の後をトボトボ追って歩く。


みんな明るく笑って手を振ってくれたけど、愛想笑いを浮かべる気力が残っていなかったあたしは、軽く会釈してその場を離れた。


海里の後ろ姿を見ているだけで、胸が苦しくて涙が出て来る始末。