キミに捧ぐ愛



胸が張り裂けそうなほど苦しくて息が出来ない。


ドクドクと嫌な音を立てる鼓動が、やけに耳に響いていた。



「あー、ホント早く別れろっつーの!!」



ーーバンッ



入っていた個室のドアを思いっきり叩かれて肩をビクッと震わせる。



「あんたなんかより、歩美の方が海君とお似合いなんだよ!」



さらにもう一発、ドンッとドアに衝撃が走った。


彼女たちはあたしがトイレに入っているのを知って、わざとこんなことを言ってるんだ。



「あんたの浮気で、海君がどれだけ傷付いてるか知らないくせにっ!」



なに……それ。


あたしが浮気してるから……海里が傷付いてる?



ウソだよ、そんなの。


だって、海里から今までそんなことを言われたことなんてないもん。


それにあたしは浮気なんかしてない。



「この男好きっ!」



一方的に罵られて、唇をキツく噛み締める。


あたしのことなんて何も知らないくせにっ。



悲しくて悔しくて、涙がジワッと浮かんで来た。


いきなりすぎてわけがわからないのと、色んなことが一気に起こりすぎて頭がパンクしそう。