「ヒロトに愛が伝わるように、好きをたくさんあげるから」
「ふはっ、ユメちゃんはホント可愛いな」
「か、からかってんの……?」
クスクス笑うヒロトをじとっと睨む。
顔はさっきより真っ赤で、どこかに隠れちゃいたい気分だよ。
「からかってないし。マジで可愛いから言ってんの」
「て、照れるから」
「うん、さっきの仕返し」
「も、もう!」
ヒロトはクスッと笑って、もう一度あたしの唇に軽くキスをした。
唇を離したあと、屋上から校舎に入って暖をとる。
体は冷たくなっていたけど、心はポカポカ温かかった。
ヒロトとずっと一緒にいたい。
「だから言ったでしょ?ヒロトは欠陥人間なんかじゃないって」
好きだっていう感情をあたしに抱いてくれた。
優しくしてくれた。
冷たく笑うキミだけど、その優しさに救われた。
あなたは紛れもなく、温かい人だよ。



