キミに捧ぐ愛



同じ匂いがするって言ってたヒロトの言葉を思い出す。


あたしたちは何となく似てるから、雰囲気とかオーラだけで惹かれるものがあったのかもしれない。


ヒロトの背中に腕を回して、ギュッとギューッと抱きついた。



「ユ、ユメ、苦しいから」



「うん……でも、こうしたい。ヒロトにはあたしや辰巳君がいるよ」



だから、もう苦しまないで。


笑ってほしい、心から。


ヒロトに抱き締められて安心してるあたしがいるように、ヒロトにも安心してもらいたい。


それってワガママかな?


寂しいと言って笑うキミの……心からの笑顔が見たいから。



「あのさ」



「うん?」



「こんなことされたら、余計に止まらなくなるんだけど」



え?



スネたようなヒロトの声に顔を上げる。


すると、熱のこもった瞳であたしを見下ろすヒロトと目が合った。