キミに捧ぐ愛



広大を想いながら、今も家で毎日のように泣いてるんだよ?



「そこまでしてもらえんのは、血の繋がりがある広大だからでしょうが!あたしは……風邪を引いて入院した時だって、どんなに遅く帰ったって、心配されたことなんて一度もないんだから!」



わかってる。


これはただの八つ当たりだ。


でも、何もわかってない広大に『羨ましい』なんて言われるのは許せなかった。


あたしがどんなに頑張っても、いくら愛されたいって願っても、血の繋がりには勝てないんだよ。


それなのに……羨ましいなんて言わないで。



「あの人がしたことを許せなんて言わない。だけど……どれだけ望んでも、あたしが手に入れられなかったものだけは否定しないで」



あたしはずっと、ただ愛されたかっただけなんだ。


ずっとずっと……ホントはお母さんに目を向けて欲しかった。


優しくされたかった。


手を握って、頭を撫でてほしかった。


褒められたかった。


心の声に気付いて欲しかった。


強がってみせてたけど、あたし……ホントはすっごく弱いんだ。


強がることで、弱さを隠してきたんだよ。



「バカみたい。いつまでも1人でスネてれば?バイバイ」



悔しくて切なくて。


その上こんなみっともないところを、ヒロトや辰巳君に見られたことが急に恥ずかしく思えて逃げるように立ち去ろうとした。