キミに捧ぐ愛



ウソだと言い切れる根拠はないけど、信じたくない。


信じられない。



「ウソじゃない。あの女、ずっと俺らをダマしてやがったんだよ!親父だって、ずっとダマされてるんだよっ!」



「で、でもっ……何かの間違いなんじゃ」



声が震える。


母親の味方をしてるわけじゃないけど、やっぱり信じられなかった。



「姉ちゃんさ……俺がA型だって知ってた?」



「え……?A型……?」



広大は目を真っ赤にして苦しげな顔をしている。


さっきまでの威勢はなくなり、力が抜けて魂が抜けてしまったかのよう。


抵抗しないとわかったからか、いつの間にか両脇を固めていた男子たちは部屋の隅っこで成り行きを見守っている。



それに……知らなかった。


広大が何型かなんて、そんなことに今まで興味がなかったから。


確か母親はB型でパパはO型のはず。


だからあたしもO型なわけだけど。



「B型だって言われてたけど……ホントはA型なんだ」



「ウ、ウソッ……」



B型の母親とO型のパパからじゃ、A型の子どもは生まれない。


……ということは、ホントに。



広大の目から涙がこぼれ落ちるのを、突っ立ったまま見ていることしか出来なかった。