キミに捧ぐ愛



「関係ねーだろ?なんなんだよ、今さら」



広大は突き離すかのようにプイと顔を背け、これ以上何も聞くなという雰囲気を醸し出す。


だけどこれじゃあ何も変わらない。


夏頃から様子がおかしかった広大から目を背けて来たけど、ここで逃げたらきっとダメだ。


もう……嘆くだけの自分は嫌だから。


広大と比べるのはやめる。


……変わりたいから。


そのためにも、ちゃんと向き合わなきゃ。



「結局、誰なの?あいつ。ユメさんの元彼?」


「すっげー修羅場じゃね?」



ヒソヒソ話す声が聞こえる。


「お前ら、ちょっと黙ってろ」


いつの間にか来ていた辰巳君が、そんな後輩君たちを制する。



あたしはゆっくり近づいて広大の前に立った。


シンと静まり返り、鼓動がドクドク音を立てているのが聞こえる。



「関係なくないよ。広大は……大事な弟だから」



今まであんまり関わろうとして来なかったけど、ずっと一緒に育って来たわけだし、情がないと言えばウソになる。


それに……家族だから。



「は、よくそんなことが言えるな。俺とはまったく血が繋がってねーのに!」