キミに捧ぐ愛



「嬉しそうだな。良いことでもあったの?」



え?



隣を見れば、頬杖をつきながら冷静にあたしを見下ろすヒロトの顔。


体育のあとだからなのか、髪の毛が少し乱れていつもより子どもっぽく見える。


なんだかまたムッとしてスネてるみたい。



「良いことっていうか」



「なに?元彼とヨリでも戻した?」



やけにトゲのある口調に疑問を感じる。


それに、また責められているような気がしてしまった。



「そんなわけないでしょ。もう終わったんだから。いちいち蒸し返さないでよ……」



別れてから海里とは一度も連絡を取っていない。


っていうか。


あんなところを見せつけられたから、取ろうという気さえ起こらない。


そう思えるってことは、やっぱり少しずつ過去に出来ているってことなのかな。


……うーん。


よくわからない。



「けど、やり直したいって言われたらやり直すんだろ?」



「それは……ない。かなり傷つけられたし」



「でも、まだ好きなんだよな?気持ちがある以上は、わかんねーじゃん、そんなの」



「ヒロトさ……最近ホントに変だよね。どうしたの?」



あたしのことを心配してくれてるからだって思ってたけど、ここまであからさまだと妬いてるのかなってありえもしない考えが沸き起こる。