バカバカ、ヒロトのバカッ!
冗談にもほどがあるでしょ。
バカー!!
「ははっ、ユメって何でも真に受けるよな。真っ赤になってウブだし」
「う。仕方ないでしょ?ヒロトのせいなんだからね」
わざとらしくじとっと見やっても、ヒロトは悪びれるそぶりなんて見せない。
それどころか、まだおかしそうに笑っている。
なによー!
もう知らない!
机に突っ伏してスネたフリをした。
「スネるなよ」
「うるさい」
「悪かったって」
「思ってないくせに」
思いっきり楽しんでるような顔だったもん。
「はは、バレた?」
「…………」
なにこの人!
ホントにもう知らないんだからねっ。