10月も半ばに入って、朝と夜は大分肌寒くなった。
暗くなるのも早くて、なんだか1日があっという間に終わってしまう。
今日も、もう少しすると暗くなっちゃうんだろうな。
学校を出て1人で駅まで歩いていると、少し離れたコンビニから見慣れた人が出て来るのが見えた。
茶髪のゆるふわパーマの柔らかそうな髪と、スラッとした背格好。
チャラチャラしているように見えるけど、どことなく品があるのは姿勢が良いから。
思わず駆け寄り近くに寄った。
「ヒロト!」
「おー、何してんだよ?」
パッチリ二重の大きな目が驚いたように見開かれる。
「帰りだよ。ヒロトは溜まり場に行くの?」
「うん」
「ちょうどよかった。あたしも行っていい?」
「いいよ。ちょうどユメの分の飲み物も買ったとこだし」
ヒロトはフッと優しく笑った。
「ほんと?ありがとう」
さりげない優しさが嬉しくて、思わずあたしまで笑顔になる。



