「ん?どうしたの?」
カバンから教科書やノートを出して机にしまっていると、隣から突き刺さるほどの視線を感じた。
ヒロトは体をこっちに向けて、頬杖をつきながらぼんやりあたしを見下ろしている。
真剣な顔に思わずドキッとしてしまう。
「昨日の帰り、呼び出されてなかった?」
「え?昨日?」
昨日……昨日。
あっ。
確かに呼び出されたけど、ヒロトが心配するような女の先輩からの呼び出しじゃなかった。
前にあたしが呼び出されたのを知ってるから、心配してくれてるんだよね?
「大丈夫だよ。みっちやマイといるようになってから、あからさまに悪口を言われることも少なくなったし」
そう思って返事をしたのに。
「は?え?いや、そういう意味じゃなくて」
真っ向から否定されてしまった。
「昨日、告られたんだろ?その男と付き合うの?」
「え?」
なんでそんなことを聞くの?



