どうしてここまで仲良くしてくれるのかはわからないけど、2人といると心が和む。
信じてみてもいいよね?
この2人なら信じられる。
だから、勇気を出して……。
「あ、そうそう!あたしね、玲司と付き合うことになったよ」
みっちが頬を赤らめて嬉しそうに笑った。
そして、後ろでたむろする男子の集団にチラッと目を向ける。
なんだか、すごく幸せそう。
「おめでとう、良かったね」
「ありがとうー!結愛っちはイケメンな彼氏とラブラブ?」
「え……?あ」
……そっか。
2人は知らないんだっけ。
「あたしは色々あって……夏休み中に別れちゃったの!あははっ」
気を遣わせたくなくて、軽く笑い飛ばした。
胸が痛んだことに気付かないフリをして、自分でもちゃんと笑えたと思っていた。
だけど2人の表情はみるみる内に曇って行く。
「ムリに笑わなくてもいいよ?ツラかったね」
「そうだよ?結愛っち、愛想笑いヘタすぎだし」