そしてすぐに新学期が始まった。
「結愛っちー、おはようー!」
「あ、お、おはよう」
「結愛ー、会いたかったよー」
教室に入ると、早速みっちとマイに掴まった。
人がまばらな教室内。
前までなら絶対に気にならなかったのに、教室の隅っこの方で固まって話しているチャラチャラした男子の集団に目が行く。
それは、ヒロトや辰巳君がいつも一緒にいる派手な男子の集団。
彼らはクラスでも目立っていて、なにをするにもとにかくうるさい。
横目にそれを見つつ、みっちとマイに笑顔を浮かべた。
「夏休み前、連絡先聞けば良かったーってかなり後悔したんだ。遊んだりしたかったよー」
そう言って、みっちは泣き真似をしてみせた。
何をしても可愛いみっちに思わず笑みがこぼれる。
「そうそう。みっち、落ち込んでたよね」
「そういうマイだって」