キミに捧ぐ愛



2人は朝までカラオケにいたらしい。



「カラオケでオールしてたら、そりゃ眠くもなるでしょ」



「んなことねーよ。俺ら2日〜3日くらい寝なくても、余裕でいけるタイプだし。このまま遊びに行くつもりだったけど、ユメが来たから」



「行けなかった」と続けた辰巳君は、まったく眠そうにするそぶりもなくピンピンしている。



「心を許せる相手って……あたし、ヒロトのことをほとんど何も知らないのに。それに、ほとんど自分のことを話してくれないんだよ?」



それなのに、どうしてそんなことがわかるの?


辰巳君はそれだけヒロトと仲が良いってことかな。


いつも一緒にいるもんね。


なんでも知ってるんだよね。



「俺だって知らねーよ」



「うそ。仲良いじゃん」



「いつも一緒にいるからって、相手のことを全部知ってるとは限らねーだろ」



「そんなことないでしょ。辰巳君、前にあたしならヒロトを変えられるって言ってたじゃん」



それって、ヒロトのことを知ってるから言えることでしょ?